住宅支援継続を訴える会見—日本外国特派員協会/脱被ばく実現ネットより賛同人募集/新着本/オリバー・ストーンインタビュー/記事
- 2017/01/21 Sat.
モントリオールは2月なのに気温がプラスでおかしな冬です。
日本では、青森県大間町の町長選は大間原発の工事を推進する現職の金澤氏が当選しました。
九州電力の玄海原発3、4号機が原子力きて委員会の審査に合格しました。
玄海原発3・4号機 “新規制基準の審査に合格” (NHK, 2017年1月18日)
夏にモントリオールの世界社会フォーラム参加のために来られた避難の協同センターの松本徳子さんが、“ルポー母子避難—消されゆく原発事故被害者”の著者のフリーライターの吉田千亜氏と、みんなのデータサイトの石丸氏と1月17日に日本外国特派員協会で1時間の会見をしました。司会は2014年にモントリオールの“A2-B-C”を持ってモントリオール上映会に来たイアン・トーマス・アッシュ監督でした。
会見の動画、関連する英語と日本語記事を紹介します。
記事になったのは良いですが、みんなのデータサイトの石丸氏が、東日本の土壌汚染が深刻で、測定が急務であることなどをデータを出して説明したのですが、それには触れていないのが少し残念です。アッシュ監督の英語報告をどうぞ。
脱被ばく実現ネットからのお知らせ、民の声新聞の記事は是非読んでください。
日本でもうすぐ映画スノーデンが公開されるようです。
オリバー・ストーン監督のインタビュー動画を紹介します。
3月10日の“小さき声のカノン”上映会のための準備を進めています。
来週末発行予定のモントリオールブレテンの英語版と日本語版に上映会についての記事と1/8ページサイズの広告が掲載予定です。ご覧になれるかたどうぞ。
外国人特派員協会での会見について:
イアン監督の報告
The "Voluntary Evacuees" of Fukushima (from documenting ian, blog, 17, Jan. 2017)
http://ianthomasash.blogspot.ca/2017/01/the-voluntary-evacuees-of-fukushima.html
Thousands of Fukushima evacuees face hardship as subsidies to be slashed (Reuters, Jan 17, 2016)
http://www.reuters.com/article/us-japan-fukushima-evacuees-idUSKBN1511C3
福島原発「自主避難者」ら、住宅支援の継続を訴える(日刊スポーツ、2017年1月17日)
http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1766590.html
「住宅支援は命づな」福島第一原発事故による自主避難者、支援継続を訴える(ハフィントンポスト、2016年1月17日)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/17/fukushima-voluntary-evacuees_n_14216350.html
脱被ばく実現ネットより、賛同人、賛同団体の募集
本当に精力的に活動されています。
3月4日は8回目の新宿デモを予定しています。現在賛同団体と賛同人を募っています。
賛同される方、直接 nijisaiban@gmail.com に連絡してください。
絆ジャポンは賛同団体として連絡済みです。
福島原発事故から6年。原子力緊急事態宣言は解除されないまま、事故の収束はほど遠く、各地の土壌汚染は依然として高く、小児甲状腺がん患者は183名に達し、様々な健康被害も出ています。
原子力マフィア・日本政府・東電は「原発事故は起きたけれど放射能被害はそれほどでもない」とするため、「風評被害」という言葉で放射能被害を隠蔽しようとしています。
放射能の被害を逃れるため必死の思いで避難した人たちへの帰還圧力が高まっています。
とりわけこの3月に住宅補償を打ち切るとされた自主避難者の皆さんには死活問題となっています。
子どもたちを被ばくから守り、住宅補償の継続を求めるデモにぜひご参加ください。
主催:脱被ばく実現ネット
★賛同団体、賛同人募集中です↓★
nijisaiban@gmail.com 脱被ばく実現ネット
連絡先090-8494-3856(岡田)
●賛同団体の場合には
団体名、担当者名(担当者様が個人賛同もされる場合はその旨明記ください)、所在都道府県をお知らせください。
●個人の場合には
賛同者名、都道府県をお知らせください。
匿名をご希望の方はその旨をお知らせください。イニシャルにて掲載します。
こちらは先日1月19日、首相官邸前での訴えです。
https://fukusima-sokai.blogspot.ca/2017/01/119.html
今月はもう一度、29日に新宿アルタ前で街宣をし、2月11日には渋谷でイベントをするそうです。
民の声新聞より:
【ふるさとを返せ 津島原発訴訟】孫想う祖母「なぜ『ばい菌』扱いされねば…」。再出発の鍼灸院奪われた全盲男性「憤りはくすぶり続けたまま」~第5回口頭弁論(2017年1月21日)
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-106.html
【南相馬訴訟】「20mSvで指定解除するな」~ほぼ全域が「放射線管理区域」相当。自主測定で深刻な土壌汚染明らかに。原告「なぜ空間線量だけで判断?」
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-105.html
絆文庫新着本:2冊
しんさいニート(漫画エッセイ) カトーコーキ著
https://www.amazon.co.jp/しんさいニート-カトーコーキ/dp/4781614671
カートーコーキ氏は福島県南相馬市出身で、震災当時は南相馬で陶芸家として起動に乗ってきたところでした。
アマゾンより勝手に引用:
それでも、生きていくために。
虐待、父の死、3.11の被災と故郷の喪失、強烈な自己否定、うつ病……。
悩んで悩んで悩みまくった男が辿りついたのは、
“しんさい"をきっかけに溢れ出た、己の「膿み」を描くこと。
ーーーーーー
誰からも必要とされず、
社会にとって有益なものを何ひとつ生み出せない、
非生産的な自分の存在が、
とても情けなく許せなかった。
情けないという思いに、ボクは幾度となく涙を流した(本文より)。
著者のブログより勝手に引用:
震災、原発事故、うつ病、親子、家族、故郷。 エッセイ漫画 『しんさいニート』 を通して皆様が何かを感じ、何かを考えて頂ければ幸いです。 メンタルヘルス、カウンセリングに興味のある方是非どうぞ。
http://ameblo.jp/shinsaineet/entry-11919568971.html
こちらか少し読めます。
http://matogrosso.jp/shinsai-neat/01.html
原発と放射線をとことん考えるーいのちとくらしを守る15の授業レシピ
とても興味深い本です。 全国の家庭か教育に関わる小、中、高等学校、大学の教員らがメンバーの“家庭科放射線授業づくり研究会”が出版しました。
勝手に引用:
「家庭科」は、自分たちの日々のくらしから、くらしと自然・社会・政治の関係に目を向け、人と自然、人と人とが共生する社会を実現するための「いのちとくらし」の具体を学ぶ教科です。
福島原発事故は、「いのちとくらし」を破壊する事故でした。いま、事故から5年が経過し、この出来事が風化していく懸念のなか、教育はこの課題と無関係であってはならないと考えます。 本書は、子どもたちの原発事故に対する理解を深め、異なる見解の情報やそれらを批判的に見る力を育てる「家庭科」授業の実践集です。
http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=524
エネルギー問題のページでは、一人当たりの電力消費が最大なのはカナダでした。
解釈として豊富な水力発電により電気料金が安いからではないかとありました。冬の暖房もあるでしょう。カナダに住む私たち自身の生活様式についても考る必要があるのではないかと思いました。
国際環境NGO EoF Japan ブログより:
福島県民健康調査で甲状腺がん・疑い183人に ~甲状腺がん子ども基金:福島県外では重症例も (2017年1月2日)
https://foejapan.wordpress.com/2017/01/02/health/
記事より一部引用:
「3・11甲状腺がん子ども基金」(代表:崎山比早子氏)は、2016年12月から、東日本の15の都県に対する甲状腺がんの子どもたちへの療養費給付事業を開始した。 12月27日の発表によれば、第一回の給付は、福島県および近隣県・関東の子どもたち35人に対して行われた(うち福島県26人、福島県外9人)。福島県外の症例は、自覚症状によって受診して発見が遅くなったと思われる患者が多く、腫瘍径が大きかったり、肺転移したりと、重症化しているケースが目立った。また、福島県の26人の給付対象者のうち、福島県民健康調査では見つからず、自主健診で甲状腺がんが見つかったケースが複数あった。また、長期間、手術を待ったり、何度も検査をしながら経過観察が続いたりしているケースが目立った。
同基金の崎山比早子代表は、「県外において発見が遅れ、重症化しているケースがみられた。現在、福島県の検査を縮小するという話があるが、実態をみればむしろ逆。拡大・充実させ、早期発見・早期治療に努めるべき」とコメントした。
記事:
福島原発事故で局地風が首都圏へ放射性物質、東京大学が確認(大学ジャーナル、2017年1月17日)
「DASH村」再生!復興の柱に 祈念館や体験農園を構想(福島民友、2017年1月12日)
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170112-140836.php
審査合格 「福島の事故、忘れたのか」 市民団体が抗議活動 /佐賀(毎日新聞、2017年1月19日)
http://mainichi.jp/articles/20170119/ddl/k41/040/333000c
English articles:
Mayor in rural Japan who supports construction of nuclear plant wins fourth term (The Japan Times, Jan 16,2017)
動画:
Matsumoto, Ishimaru & Yoshida: "Fukushima Voluntary Evacuees on Verge of Losing Homes" (Jan, 17, 2017)
https://www.youtube.com/watch?v=qdpE3U1eAOM
Noriko Matsumoto: an Evacuee who has been told to lose government assistance in coming March / Hidetake Ishimaru: the Director of "Minna no Data Site" / Chia Yoshida: a Freelance Journalist and Author of "Mother and Child Evacuation"
オリバー・ストーン監督News23
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2962642.html
8分。おすすめ。驚く人が多いのではないでしょうか。
絆ジャポン
橋爪